「空の上のちいさなこいぬ」 – まだシナモンがお空を飛べなかったころのお話

 
 
こんにちは!
 
 
今日は、『シナモン公式ファンブック – シナモンがいっぱい!』より、「空の上のちいさなこいぬ」というお話について紹介させていただければと思います。
 


 
今でこそ、このように自在にお空を飛び回っているシナモンですが、なんと生まれて間もない頃は、まだお空を飛ぶことができなかったんです!
 
 
それではさっそく、「空の上のちいさなこいぬ」を読んで、シナモンの過去を振り返ってみましょう( ˙▿˙ )



空の上のちいさなこいぬ

これはシナモンがまだ空にいたころのお話。

今日も空の上では、かわいい赤ちゃん雲がたくさん生まれました。
空のママと太陽のパパは大喜び。
「今日の子たちはみんないい子ね。あれ?この子、大きな耳があるわ」
なんと、ひとりだけ、犬のかたちをした子が…!シナモン公式ファンブック – シナモンがいっぱい!

 
 
お話はまず、シナモンが生まれたところから始まります。
 
 
かわいい赤ちゃん雲に混じって、ひとりだけ犬のかたちをした子が生まれてきました!
 
 
皆さんご存知の通り、この子がのちの「シナモン」というわけですね。
 
 
ちなみにこのお話は絵本のような形式なので、最初から最後まですべてかわいいイラスト付きです!
 
 
このページでは、空のママに抱っこされているシナモンや、太陽のパパ、かわいい赤ちゃん雲たちなどが描かれています。
 
 
私的に一番気になったのは、赤ちゃん雲の中にどう見てもみるくの顔(というかパーツ)を持った子がいるということ……(;▽;)笑
 
 
形はちゃんと雲なんですがね、うぶ毛が生えてたり、おしゃぶりをつけていたりと、見た目はモロみるく……不思議ですね( ˘ω˘ )笑
 
 

雲といっしょに空で生まれた小さな白いこいぬは、空の上で、兄弟雲たちとすくすく大きくなりました。

でも、ひとつだけ、心配が…。
この子だけ、飛べないのです。シナモン公式ファンブック – シナモンがいっぱい!

 
 
兄弟雲たちと一緒に生まれた子犬は、みんなと一緒にすくすく育ちましたが、子犬だけがいつまでもお空を飛べないままなのでした。
 
 
冷静に考えれば、まぁ……犬だからね、ということなのですが、そんなことをいったら、じゃあなぜそもそも犬がお空で生まれたのか?ということになってしまいますからね。
 
 
シナモンがお空を飛べない理由は、ちゃんとあるのです!
 
 
このページの挿絵で、シナモンが兄弟雲に乗っているところが描かれているのですが、シナモン、冷や汗を浮かべて、ぶるぶると小さな体を震わせているのですよね。
 
 
つまり、シナモンが最初お空を飛べなかった理由は、「そもそも犬だから」ではなく、単純に「恐がりだったから」ということが考えられます。
 
 
なんともシナモンらしい理由で、かわいいですよね(;▽;)
 
 

空の世界はきれいなものがいっぱいあります。
お月様がお空にでてこない、新月の夜は、星の海の中をユニコーンたちが群れをなして、飛んでゆくのです。
あこがれのユニコーンたちのようにすうっ──と、空を飛んでみたいと思っても、こいぬはいつまでたっても飛ぶことができませんでした。
なんとかこの子を飛ばせようと、兄弟たちもがんばってみるのですが…。シナモン公式ファンブック – シナモンがいっぱい!

 
 
ここの挿絵で、夜空を飛ぶユニコーンたちを座って眺めるシナモンの後ろ姿が描かれているのですが、これがもう切なくて……;;
 
 
まわりの兄弟や仲間たちが当たり前のようにできていることが、自分はできない。
 
 
それってすごく辛いことですよね……この頃のシナモンは、きっと劣等感でいっぱいだったのではないかと思います。
 
 
もちろんシナモンは、落ち込むばかりではなく、ちゃんとお空を飛ぶ練習も頑張っていました!
 
 
兄弟雲のおててにつかまったり、兄弟雲に息を吹きかけてもらったりするのですが、やっぱり怖くて、シナモンはどうしても兄弟雲にしがみついてしまいます……;;
 
 

みんながあれこれ、手をつくしてもこいぬは飛ぶことができません。
そして、ついに泣きだしてしまいました。
「ぼくだけ、だめな子なんだ…。みんなとかたちもちがうもん…」
「そんなことないよ。ほうら、かたちなんてすぐに変えられるよ」
こいぬをなぐさめようと、雲たちはみんな犬の家族に大変身!
ところが、いつのまにか、かたちを変える競走に……。
とうとう兄弟げんかがはじまりました。シナモン公式ファンブック – シナモンがいっぱい!

 
 
何をやってもお空を飛ぶことができず、とうとうシナモンが泣き出してしまいました;;
 
 
 
 
「ぼくだけ、だめな子なんだ…。みんなとかたちもちがうもん…」
 
 
 
 
私はこのセリフを初めて読んだ時、もちろんめちゃくちゃ泣きました。
 
 
空を飛べない自分に劣等感を感じているのではないかな?とは思っていたものの、本当にそう感じていたのだと分かると、シナモンの心の痛みや疎外感、孤独感、やりきれなさが伝わってくるようで……;;
 
 
普段は兄弟雲たちと仲良くしていても、やっぱりどこかで「みんなとかたちの違う自分は異端なのではないか」という違和感を抱いていたんだな……と思うと、その小さな体に秘められた複雑な葛藤に涙を誘われました……。
 
 
あと純粋に、私の大好きなシナモンが、自分自身のことを「だめな子」と表現しているところが、悲しくて切なくて……;;
 
 
そんなシナモンを気遣って、「かたちなんてすぐに変えられるよ」と、そろって犬の家族に変身する雲の兄弟たち……優しいですね(;▽;)
 
 
しかし!

いつしかそれが、「かたちを変える競争」になってしまい、ついには兄弟げんかにまで発展してしまいました!
 
 

雲たちのけんかはどんどん広がって、空はやがて、大雨や雷の荒れ模様。

こいぬは、けんかに夢中のみんなに放り出されて、下の世界にまっさかさま!シナモン公式ファンブック – シナモンがいっぱい!

 
 
どうですか、この、事の発端となったシナモンがいつしか蚊帳の外になってしまい、挙句みんなに放り出されて下の世界に落ちてしまうという展開(;▽;)
 
 
ここらへんがなんというか、ひかえめなシナモンらしくて最高ですよね……みんながケンカしているところを、涙をためたおめめで「???」ってきょとんとしながら見ていたのかなと思うとかわいすぎます(;▽;)笑
 
 
また、みんなに放り出された時の表情が、「/(o・o・o)\」みたいな気の抜けたお顔なのも最高です……。
 
 
とか言っている場合ではありません!!
 
 
お空を飛べないシナモンが、下の世界に落っこちてしまいました!
 
 
どうなるシナモン!?
 
 

「あっ!」
気づいた雲たちが手をのばすけど、まにあいません。
こいぬはおもいきって、大きな耳を広げました。

あっ!飛べた!
けんかをしていた雲たちも、びっくり!
みんなの泣き笑いで空には大きな虹がかかりました。シナモン公式ファンブック – シナモンがいっぱい!

 
 
飛べた~~~~~!!!!!!(;▽;)✨✨✨
 
 
シナモンが、生まれて初めてお空を飛んだ瞬間です!!
 
 
みんなが、もうダメ!と思ったその瞬間、勇気を出して大きなお耳を広げて、飛んでみせたシナモン。
 
 
これ以上ないほど感動のクライマックスです。
 
 
兄弟たちのこのケンカがなかったら、もしかしたらシナモンは飛べないままだったのかもしれないなぁ……(;▽;)
 
 
最後のページの挿絵は、ニコニコ笑顔の雲の兄弟たちと、ふわふわお空を飛ぶシナモン、そんなシナモンを優しい笑顔で見守るパパとママです!
 
 
 
 
最後の最後で、ようやくお空を飛べたシナモン……よかったね……(;▽;)✨
 
 
感動のクライマックスを迎えたところで、「空の上のちいさなこいぬ」はおしまいです!
 
 

まとめ

以上、「空の上のちいさなこいぬ」のお話紹介でした!
 
 
このお話は、本当にシナモンが生まれて間もない頃を描いたお話なので、やっぱりシナモンもいつもより幼めに描写されているところが魅力的ですね(;▽;)
 
 
そんな幼い子が劣等感を抱いている、というところが最高に泣けるポイント……。
 
 
また、シナモンがパパやママ、兄弟雲たちと密に接しているところが描かれているので、今となってはものすごく貴重な資料だなと思います!
 
 
「シナモンは昔お空を飛ぶことができなかった」というこの背景を知るだけで、今、自在にお空を飛び回っているシナモンを見ると感慨深いものがありますね……( ĭωĭ )
 


 
今じゃこんな、超高速飛行もできるようになって……ご両親や兄弟雲のみんなは、さぞかしビックリしていることだろうと思います(;▽;)笑
 
 
 
 
「空の上のちいさなこいぬ」が収録されている『シナモン公式ファンブック – シナモンがいっぱい!』は、他にもシナモンフレンズのプロフィールやシュクルタウンの詳細なマップ、出版当時(2006年頃)のグッズ一覧にオリジナルショートストーリーなどなど、とっっっても勉強になる魅力的な1冊ですので、まだお持ちでない方はこの機会にぜひ……!!🙏✨
 
シナモン公式ファンブック シナモンがいっぱい!
 
 
 
 
それでは今日はこのへんで!

最後まで読んでくださってありがとうございました☁✨
 
 
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